bungoの雑記帳

働く、お金、気づきなどについて日々感じたこと

本:レビュー「10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール」

”お金とは何か”を子どもにどうやって説明する?

アメリカや香港、シンガポールなど海外では早ければ小学校からお金の勉強をするようです。

 

しかし、日本の教育にはお金の授業はありません。

また、自分が子どものころを振り返っても、お金のことで教えてもらったことといえば、

 

 

「お金はまじめに働いて稼ぐもの」

 

「お金は大切なのでちゃんと貯金しておく」

 

 

・・・といったことぐらいしか思い出せません。

 

 しかし、自分が大人になってお金のことを勉強してみて思ったのは、

「もっと早く勉強しておけばよかった!」ということです。

 

そこで、自分の子供にはしっかりお金のことを早くから教えたいと思いました。

 

でも、いざ子どもにお金のことを教えようとするとなかなか難しいものです。


子どもが知っている語彙の中で分かるように伝えるにはどうすればよいのか・・・
その問題にこたえてくれたのがこの本です。

 

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『10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール』
三浦康司著

 

お金は「ありがとう」の対価

”お金は何か?”

 

その疑問に対してこの本は「ありがとうの対価」とこたえています。

 

例えば、お店の人の仕事はお客さんに「ありがとう」と言ってもらうこと。

 

「ありがとう」と言ってもらえるのはお客さんが買ったものに対して満足して喜んでいるから。

 

この様に”お客さんの「ありがとう」”とお金は交換して得られる物なのです。

 

・お金は「ありがとうの対価」

 

・お金は「ありがとう」と交換して得られる物

 

この言葉はぜひ子どもに伝えたいです。

 

 

売る人よりお金を払う人の方がエライ!?

大人になると、「お金を払っているんだから売ってもらって当然!」と思ってしまうこともありますよね。

 

そんな考えもこの本をの次の言葉を見て改めさせられました。

 

 

私たちは、お金を介して物々交換をしているだけなんです。

 

 

お金が生まれたのを遡っていくと物々交換にたどり着きます。

 

よくよく考えると、物々交換していた時代はお互い「ありがとう」と言っていたのではないでしょうか。

そんな姿が何となく想像できませんか?

 

ここで、コンビニでお茶を買うときのことが例に挙がっていました。

 

 

買う側はお金と交換してお茶をもらっています。

 

お金を受け取った店員さんは「ありがとうございました。」と言います。

 

お茶を売ってもらった側も物々交換をしてくれた店員さんに「ありがとう」といった方がいいよね。

 

確かに、お金を介しているので忘れてしまいがちですが、物々交換をしているんですよね。

 

そう考えるとやはり、買う側も「売ってくれてありがとう」は大切な気持ちですね。

 

お金をたくさん稼ぐということは・・・

 ここまで読んでくると、「お金を稼ぐ」とはどういうことかも見えてきませんか?

 

 「お金はありがとうの対価」

 

ならば、ありがとうと”たくさん言ってもらえる人になると自然とお金も集まるのではないでしょうか。

 

そして、

 

”ありがとう”とたくさん言ってもらえる人=信用されている人

 

と考えれば、これってキングコングの西野さんや、ホリエモンこと堀江さんが言っている

 

お金は信用を数値化したもの

 

という話にもつながっていますよね。

 

となると、稼ぎたいと思う人に大切なのは、

 

「”ありがとう”とたくさん言ってもらうには何ができるか」

 

を探すことではないでしょうか。

 

”ありがとう”と言ってもらうのも、

 

「たくさんの人から言ってもらう」

こともあれば、

 

「親しいごく限られた人から何回も言ってもらう」

ということもあります。

 


どちらにせよ、そんなモノを見つけていきたいですね。

 

 

最後にもう一度おさらいです。

 

★お金はありがとうの対価=お金は信用を数値化したもの
★”ありがとう”とたくさん言ってもらえる人=信用されている人

 

これを色々な手段で子どもへ伝えていこうと思います。