bungoの雑記帳

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本:レビュー「敵は我に在り」

野村克也さんの本から学んだこと

 前回に続き、野村克也さんの著書から学んだことを記載したいと思います。

 前回紹介した著書「エースの品格」からも学ぶことは多かったのですが、

 今回は、「敵は我に在り(下巻)」という本から学んだことを書きたいと思います。

 

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『敵は我に在り(下巻)』 野村克也


 こちらの本から学んだのは、”視点を持つ大切さ”です。

 

野村監督はテッド・ウィリアムスの言葉で変わった

野村克也さんの捕手としてのレベルを一段上げてくれたのは、米大リーグの好打者、テッド・ウィリアムスの言葉だったそうです。

 

そのことについて、「敵は我に在り」の中で以下の様に書かれています。

 

 

「投手は、投げるときに、直球か、それとも変化球かを決めている。だから、何か違いがあるはずだ」

この一節を目にしたとき、私は思わず唸ったものでした。

 

こんな考え方があるのかと次の日から早速観察を始めたそうです。


今でいう、クセを見抜くことがここから始まり、その積み重ねが、データで配球を読むことに代表されるID野球へとつながっていくのです。

 

ここで言いたいのは、新しい視点との出会いということです。


新しい視点との出会いにより、普段見えていなかったものが見えるようになってきたのです。

それが、新しい発想を広げることへとつながっていきます。


野村さんも、テッド・ウィリアムスの言葉と出会うまでは漠然とピッチングを眺めていたため気づかなかったことが、クセという視点で見ると、すぐにたくさんの発見があったようです。


同じ視界に入っているのに、クセという視点を持つだけでも全く違ったように見えるのです。

 


私の経験で言うと、原価管理の仕事をしていた時に間接費の配賦という考えがどうしても理解できませんでした。

 

しかし、ある本と出合い、新たな考え方を学ぶことで疑問が解決し、そこからは一気に原価管理に関する知識が深まっていったのを覚えています。

 

 

そんな、自分を変えてくれる言葉や考え方と出会うためには、運もありますが「ここが分かっていない」という意識をもつこと大切だと思います。

 

そんな意識を持っていると、飛び込んできた情報をキャッチして「コレならあのことが理解できるかも!」と反応できるのではないでしょうか。

 

 

野村克也さんの著書といえば、「野村ノート」などが有名ですが、野村監督の著書に興味がある方はこちらの「敵は我に在り」もおすすめです。

 

野村克也さんが選手時代に一緒に過ごした稲尾投手や山田久志投手など様々な選手とのエピソードを交えながら、野村さんの考え方が述べられています。