bungoの雑記帳

働く、お金、気づきなどについて日々感じたこと

目に見えない企業価値を築く

目に見えない企業価値を築く 新浪剛史エコノミスト2021.4.27号より~

最近、渋沢栄一に興味があり、本を読んだりしています。

そんな中で、エコノミストに元ローソンの社長の新浪剛史氏の記事が載っていたので、

ここに感想を残しておきます。

 

この記事では、ローソン社長就任時に悩む中で、出会った渋沢栄一の本「論語と算盤」の考え方に触れながら、新浪氏自身が取り組んだことや考えたことにつて書かれています。

 

ビジネスに取り組む上でとても参考になることが多かったです。

 

ビジネスは「仁」をいかに大切にするかが重要。「仁」とはつまり人としてどうあるべきかということ。これがビジネスには重要。

 

「仁」を実践するためにまずはローソンの企業理念を変えた。

 

『私たちはみんなと暮らす“マチ”を幸せにします』

ここに込めたものが自分なりの渋沢資本主義。

 

つまり、“マチ”がなければ商いができないし、“マチ”と一緒に成長してコミュニティーである“マチ”を幸せにしようということだ。

 

「自分の地元に仕事を通して貢献したい」と最近は思うようになりました。

そのためには、地元の”マチ”と一緒に成長し、その幸せを考えることが大切だと改めて思いました。

ドラッガーも「事業は顧客から創造される」と言っているように、まずは、お客さんの幸せを考えること、つまり、地元の”マチ”の人の幸せを考えると、商いにつながるものが見えてくるのかもしれません。

 

店舗組織も地域本部制に変更した。

地域のことはそこに住む人たちが一番よく知っている。東京だけで“マチ”のことを考えるのは間違っている。

地域ごとで考え、東京が支える態勢にした。

 

コロナ過で特に東京中心という考えが、私は変わりました。逆に、いかに東京が周りに支えられているのかということが分かった気がします。

モノづくりの拠点は地方にあります。お米や野菜などの食料も生産しているのは地方です。

やはり、地域のことは地域に任せ、それを支えることで、地域もその魅力を発揮できるのだと思います。

 

会社の価値は危機の時に分かる。算盤ばかりの会社には社員も地域もついてこない。

「仁」を社内外に浸透させないといけない。

論語と算盤を読むとグリード(強欲)対エシックス(倫理)という対立論でとらえるべきではないと分かる。

 

グリード(強欲)がイノベーションにつながると渋沢も分かっていたのだと思う。

最初からエシックス(倫理)だけを言っても誰も投資をしてくれない。

エシックスだけでグリードが無かったら日本はイノベーションで世界に後れを取ったともいえる。

論語と算盤の両立が必要。

 

倫理だけでは人を引き付けることができないということなのでしょう。

自分も副業をしていますが、人を引き付けるためにはどうすれば良いか考えさせられました。

 

あえて論語と算盤に付け加えたい。

リーダにとってもう一つ重要な資質は“チャーム”ではないだろうか。

 

渋沢には可愛さ、この人なら許せると思わせる人柄、世話になった人にはきちんとフォローする姿勢があった。

 

自らの時間を割いて悩んでいる人たちと対話するグレートコミュニケーターだった。

 

事業を見つけるにはお客さんの幸せを考えることが大切。そのためにはコミュニケーションをとり、”相手が幸せになるために何が必要か”を知る必要があります。

そのためにも自分も、グレートコミュニケーターを目指そうと思いました。

 

最後に、渋沢栄一なら、”今の経営者に向けてこんなことを言うだろう”という文がありますので、そちらを載せておきます。

今、渋沢が生きていたら日本の経営者になんというだろう。

「今すぐ、膨大に蓄積した余剰キャッシュを活用して事業拡大に挑戦しろ。そうすれが雇用は増えるし、より社会への還元もできる」と怒られてしまうかもしれない

 

自分が副業する上で役に立つ言葉がたくさん見つかったので、自分へ向けて、ブログとして残しておきました。

皆さんにも何か参考になれば、幸いです。